ウオッチマン・ニー兄弟の証し

証し

わたしは救われた後、人を導いてキリストへともたらしたいという心があり、同級生に証しし、一年間が経過しました。しかし明らかな結果というものはありませんでした。その当時わたしは、もっと多くの言葉を語り、もっと多く説明することができたならば、もっと結果を出すことができると思いました。とにかく、わたしの働きは、人に対して何の力も発揮することができませんでした。このような時に、わたしはミス・グローヴス(Miss Groves)に出会いました。彼女はわたしに、救われてからこの一年に何人の人を主に導いたかと尋ねました。わたしは頭を下げて、低い声で恥ずかしい思いで告白しました、「わたしは学校の友人たちに福音を宣べ伝えはしましたが、だれ一人として受け入れませんでした」。彼女は率直に言いました。それは、わたしが福音を宣べ伝えても結果がないのは、わたしと主との間に妨げがあるからであるということでした。その妨げとは隠れた罪であるかもしれませんし、あるいは良心の欠け目かもしれませんし、その他の事で主を怒らせていることかもしれないということでした。わたしはそのような事があるのを認めました。そして、彼女が直ちに解決しようと思うかどうかと聞きましたので、わたしはそうするつもりですと答えました。

彼女はまた、わたしがどのように福音を宣べ伝えているのかと尋ねました。わたしは会う人ごとに、彼らが聞きたいか聞きたくないかにかかわらず、主のことを話してきましたと答えました。彼女は言いました、「それでは駄目です。あなたの友人の名前を書き出し、彼らの名前を挙げて、いつも一人ずつ彼らのために祈るのです。そして神が彼らに語る機会を与えてくださるのを待つのです」。

わたしは家に戻った後、多くの罪を対処しました。主がわたしにおいて働くことを妨げる、負債やあらゆる事柄を対処しました。またノートに十人の同級生の名前をリストアップした後、毎日彼らのために祈りました。時にはクラスでも黙って彼らのために祈りました。そして機会があれば、彼らに主イエスを宣べ伝えました。しかし、このことで最初に見られた結果は、わたしが人の笑いの種となったことでした。ときどきそこに着く前に、すでに前の方から人の笑いながら話す声が聞こえてきました、「伝道者の先生がやって来たよ。彼のメッセージを聞いてやろうじゃないか」。実際は、彼らは内側で真に聞こうという心を持っていたのです。わたしは何度もわたしの失敗をミス・グローヴスに言いましたが、彼女は何も言わず、ただ人が救われるまで、わたしに継続して祈らせました。主の恵みによって、わたしは力を受けて、リストにある一人一人のために毎日祈り続けました。このようにして数か月が過ぎ、リスト上に名前のある七十人のうち、六十九人が救われました。

記事は日本福音書房発行「ミニストリーダイジェスト」第6期第3巻より引用

 

 

 

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